
頭皮のフケ、かゆみ…アレルギーが原因!?③
アレルギーによるフケ・かゆみを抑える方法アレルギーが原因となるアトピー性皮膚炎の方は、健康な頭皮に比べてバリア機能が低下しているため、乾燥しやすい頭皮環境にあります。乾燥した頭皮には、細菌などが入り込みやすく、フケ・かゆみを悪化させてしまいます。掻きむしってしまうと毛髪の成長に関わる毛根が損傷し、治りにくい脱毛症につながることがあります。アレルギーによるフケ・かゆみを抑えるには、原因を特定し、排除することが大切です。アレルギー検査を行い、薬を飲むなど適切な対処が必要となります。低刺激のアミノ酸系シャンプーを使う頭皮に低刺激なアミノ酸系シャンプーを選びましょうアトピー性皮膚炎の方の頭皮は敏感になっているため、低刺激のアミノ酸系シャンプーを使うことをおすすめします。アミノ酸はタンパク質を構成する有機化合物で、アミノ酸系シャンプーとはアミノ酸系の界面活性剤を使ったシャンプーのこと。アミノ酸は天然素材なので頭皮や髪に対して低刺激、皮膚と同じ弱酸性なのでつっぱりません。保湿性も高く、頭皮の乾燥を防いでくれます。ヘアケア製品に含まれる成分が抗原となり、アレルギーを引き起こす場合もあります。少し前、小麦成分が配合された石鹸で洗顔しただけで小麦アレルギーになった事例がありました。これは、小麦成分が経皮吸収(=皮膚からの吸収)によって体内に取り込まれ、抗体ができたことで、口から小麦を摂取してもアレルギー反応を起こすようになってしまったというわけです。このように、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品、カラーリングやパーマ液などに含まれる成分が抗原となって、アレルギーの症状が出ることもあります。アレルギーはある日突然、前ぶれもなく起こるのが怖いところです。自律神経のバランスを整える夜更かしは自律神経のバランスが乱れる原因に前述の通り、アレルギーは免疫機能の異常が原因で起こります。免疫は主に血液の中にある白血球がその役割を担っているのですが、白血球は自律神経によってコントロールされています。何らかの原因で自律神経のバランスが乱れると白血球の量的バランスも崩れ、アレルギーを引き起こす可能性があると考えられています。自律神経には、交感神経と副交感神経があります。昼間は交感神経が優位になることで活動的になり、夜は副交感神経が優位になってリラックスさせるように働きます。交感神経と副交感神経が互いに優位になるように切り替えながら、身体の器官の働きをコントロールしています。現代人は夜でも明るいため、交感神経が活動しすぎる傾向があります。また、夜更かししたり、ストレスが強くかかったりすることでも交感神経が活動しすぎてしまいます。活動しすぎた交感神経は、やがて疲れて鈍感になり、かわりに副交感神経が働かなくてはいけない状況に陥ります。副交感神経が働きすぎると、白血球の中のリンパ球が増え、抗原に対して過剰に反応、つまりアレルギー反応が強くなる傾向があるとされています。自律神経のバランスを整えるには、副交感神経が優位に働く時間帯(22:00~翌2:00)に睡眠をとることが理想的です。20:00ぐらいから徐々に明かりを落としてリラックスタイムをつくり、遅くとも0:00には横になるようにしましょう。いかがでしたか? アレルギーは免疫機能の異常で、自律神経のバランスが乱れることで起こりやすくなる傾向があります。規則正しい生活を送り、なるべくストレスを溜め込まないようにして、身体の機能や免疫力を高めることで、アレルギーによる頭皮のフケ・かゆみを軽減できるかもしれません。
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